重量物は倒れやすい?【災害を起こさないための重心の考え方】 -

重量物は倒れやすい?【災害を起こさないための重心の考え方】

知識

こんにちは、マスサダ(@massadkosetsu)です

安全はなによりも優先されるべきであり、災害は起こさないように作業をするのは現場の職人としてあたりまえのことであります

しかしながら災害は撲滅することはなく全国、どこかで起きているのが現状です

わたしたち重量屋も例外ではなく災害が起きています

重量物を扱う際の災害に重量物が倒れその間に挟まれることがある

なぜ倒れるのか?

理屈を解説します

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重量物の転倒は大事故になってしまう

クレーンが倒れる事故

ニュースで見かけるこのような事故も重心の考え方を理解するとなぜ事故が起きたのかがわかります

そもそも倒れるとは?

倒れるとは?

立っている状態を続けられなくなって横になる。支える力を失ってころんだり、倒壊したりする。

goo辞書

ある程度高さのあるものが倒れて横になることを指します


プレスは重心が高く倒れやすい機械です

倒れるのは背が高いからではない

それでは、背が高ければ転倒してしまうのかというとそうではない

重心が低いものは背が高くても倒れにくいのです

これには重心が重要になってきます

重心とはなんなのか?

重心とは

物体の各部に働く重力をただ一つの力で代表させるとき、それが作用する点。質量中心。「―が低い」

goo辞書

地球には重力があり、この重心から重力が働きます

人間でいうとおよそへその位置に重心があります

重心はものが倒れると言うことについて非常に重要なポイントになります

詳しい重心の解説には物理学を理解する必要があり、こちらのブログを参考にしてください

ただ相当むずかしいのでこの記事で簡単に説明します

ものが倒れる原理を理解しよう

さまざまなものに重心があり、どこに重心があるのかを考えること

たとえば直立の人間と脚を開いた状態(四股を踏んでる)の人間で比べてみる

重心は高くおへそのあたり

直立の人よりも重心は低く安定している

横から力が加えられた場合、直立の人間は倒れてしまうが、四股を踏んでいる状態では踏ん張ることができる為倒れない

四股を踏んでいる状態は重心が低く倒れにくい

重心が低いモデル
重心が高いモデル

どちらも質量は同じだが重心の位置がちがうとする

常に赤矢印のように重力がかかっている

重心の低いモデルはまだ倒れない

重心が高いと支点を超えるので倒れる

40度傾けた場合、重心の低いモデルは青丸の支点を重力がかかる赤い矢印を超えていないため元の姿勢に戻ろうとするため倒れない

しかし、右の重心が高いモデルは重心からかかる重力の赤い矢印支点である青を超えているため、もとの状態には戻れず倒れてしまう

重心を見極めることが最も重要

重心の高い物は倒れ易く危険であり、重心がどこにあるのかを見極めることが重要です

例えばトラックに乗せて移動する時は荷締めをしっかりとし路面を気にしながら運転する

コロ引きをしなければならない時は、移動用の専用治具を作成し移動させる等の工夫が必要になります

プレス等の頭に重心がある重量物はあえて寝かした状態で運ぶのも安全な方法といえます

おわりに

冒頭のクレーンの転倒事故にはこの要因が考えられます

  • アウトリガーの地盤が弱く崩れてクレーンが倒れた
  • 定格荷重以上のものを吊って重心が支店を超えて倒れた

さいごまで読んで頂きありがとうございました

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