重量物の吊り方解説【基本知識編】〜重量物を移動したい〜 -

重量物の吊り方解説【基本知識編】〜重量物を移動したい〜

知識

こんにちは、マスサダ(@massadkosetsu)です

重量物を移動するにあたってさまざまな方法がありますが、今回は吊って移動するためにはどんな方法や注意点があるのでしょうか?

重量物を吊るために基本的な知識を重量物取扱18年のマスサダが解説いたします。

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重量物を吊る為に必要なもの

  1. 重機又は設備
  2. ワイヤーやスリング等の吊り具
  3. 玉掛け有資格者と重機オペレーター

この3点が必ず必要になります。

重機又は設備

必要になる重機には移動式クレーンやカーゴクレーンがあります。

身近な物から解説します。

移動式クレーン

大きな物を吊る時に一必要なのが移動式クレーンです。

この移動式クレーンは街中で見かけることがあると思います。

いいdい

写真のタイプはラフターとも言い、オペレーション室と運転席が一つになっているのが特徴です。

80トンぐらいまでのクレーンがほとんどこのラフタータイプです。

これに対して運転席とオペレーション室が別れているトラッククレーンもあります。

TADANO oc20

これは重量屋専門の特別なトラッククレーンで建屋の中で重量物を吊る際によく使われます。

トラッククレーンは主に100トン以上の大型のクレーンに使用されます。

KATO ka-1300

近年はトラッククレーンとラフタークレーンを組み合わせた下記のようなオールテレーンクレーンがあり、日本では1200トン吊りまであります。

TADANO

小型移動式クレーン

小型のものにはトラックに付帯している通称UNIC(UNICは古河UNICの製品名ですがタダノ製のカーゴクレーンもUNICと呼んでいます)が最も一般的です。

通称ユニック(これはタダノ製カーゴクレーン)

かにクレーンはキャタピラを搭載した不整地や狭い場所でのクレーン作業に適しています。

カニクレーン

クローラークレーン

設置面がクローラーですので設置圧が低く、地盤の悪い建設現場等で活躍することができます。

ですがその反面、走行速度が遅く、ナンバー取得ができないため、公道は自走できません。

現場へはトラックなどに乗せて運搬してくる必要があります。

大型のクローラークレーンは長期の建設現場で主に使用されます。

日本国内では吊上荷重7トンから3000トン程度の機種が実用されているようです。

こちらはバックホーの形にクレーンのジブがついたタイプのクレーンです。

狭い場所へ入って行くことができ、品物を吊った状態で走行することもできます。

重機レンタル業者で借りることができます。

天井クレーン

工場などに設置してある東西南北に移動できるクレーンです。

ホイストがついておりペンダントを操作することで水平に重量物を移動させることができます。

床上操作式や無線操作式などがあります。

画像は懸垂式と言い、ウインチが走行レールにぶら下がります。

主に小型の天井クレーンに使用されます。

このほかに軌条式と言われる走行レールの上をウインチが動きます。

大型タイプに使用され、揚程が懸垂式よりも多く稼げることが特徴です。

ワイヤーやスリング等の吊り具

重機から降りてきたフックに吊り具を使用します。

吊る物によって吊り具も使い分けます。

ワイヤーロープ

細い素線をより合せたストランドを,天然繊維や合成繊維製の芯のまわりによってグリースを塗布したロープのことを言います。

吊り具としては最も一般的で安価な為よく使用されます。

太さや素材によって強度が変わります。

ベルトスリング

布で作られた荷物に傷をつけない吊り具です。

近年はポリエステル製のスリングが主流になっておりナイロン製のスリングと比べると伸びも少なく扱いやすくなっています。

注意する点は角などが当たると切れてしまいやすいため養生が必要です。

高温の物を吊るのにも適していません。

チェーンスリング

チェーンはワイヤロープなどに比べ耐熱性、耐食性にすぐれており、また形くずれしにくく耐久性があります。

チェーンはねじれやもつれに注意して使用します。

長さの調節が簡単にできるチェーンスリングもあり、チェーンの長さを調節できるので偏荷重の重量物を吊る時便利です。

マーテック チェーンスリング

玉掛け有資格者や重機オペレーター

重機オペレーター

重機を操作するには有資格者のオペレーターが必要になります。

移動式クレーン運転士や小型移動式クレーンの技能講習修了者、天井クレーンであれば運転士免許や技能講習修了者が必要です。

玉掛け有資格者

品物にワイヤーを掛ける為に玉掛け免許が必要になります。1トン以上の揚荷装置を使う場合は必須になります。

こちらも特別教育と技能講習があります。

資格に関しては後日記事にします。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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