こんにちは、マスサダ(@massadkosetsu)です
2019年2月の労働安全衛生法の改正によっていままで使われていた「安全帯」の使用方法が変わりました
そのため、各事業者は早く講習に行けなければと思っている方も多いと思います
実際に講習を受けてみて感じたことやこうすればよかったと思うことを記事にしました
- どんな人に受けてもらいたい資格か?
- 講習の流れを知りたい
- お得に講習を受けたい
本記事では、このようなお悩みについて解説します。
法令改正によるこれからの安全帯の使い方
2021年11月現在、従来の胴ベルト型や旧基準のフルハーネス型の安全帯は使用できますが2022年1月からは新しい基準になります
職種や作業する状況により「フルハーネス型墜落制止器具のうちフルハーネス型のものを用いて行う作業業務」の特別教育が必要になります
フルハーネス特別教育とは
フルハーネス特別教育とは「高さ2m以上の箇所であって作業床を設けることが困難なところにおいて、墜落制止用器具のうちフルハーネス型のものを用いて行う作業に係る業務」に就く人は特別教育を受けていなければなりません。
また、法的には当該業務に就く前日までに特別教育を修了している必要があります。
簡単に説明すると、2m以上の作業床がないところでの作業はフルハーネスを使用してくださいということです
2m以上の作業床があるところは?
1.5mのトラックの荷台での作業は?
これらの悩む人の作業条件では新しく改正されたフルハーネスの使用義務はなく、特別講習は必要ありません
下の表を参考にしてみてください
作業床の高さ | 作業床の設置が困難な場所での作業 | 作業床があり、その端、開口部等に囲い・手すり等の設置が困難な場所での作業 | 高所作業車での作業など不安定な作業床での作業 | その他 |
---|---|---|---|---|
6.75m超 | ・フルハーネス型に限る | ・フルハーネス型に限る ・レストレイント | ・フルハーネス型に限る ・レストレイント | 法律上は義務なし |
6.75m以下2.00m以上 | ・フルハーネス型又は胴ベルト型 | ・フルハーネス型又は胴ベルト型 ・レストレイント | ・フルハーネス型又は胴ベルト型 ・レストレイント | 法律上は義務なし |
2.00m未満 | 法律上は義務なし | 法律上は義務なし | ・フルハーネス型又は胴ベルト型 ・レストレイント | 法律上は義務なし |
※レストレイントとは『抑制』『制限』『拘束』と言った意味ですが
高所では、行動を制限して墜落に至る場所へ侵入させない様にロープで身体を繋ぐ事です。
作業する現場の状況によってはフルハーネス特別教育は必須ではありません
6.75m以下での作業は従来の胴ベルトを使用すれば法令上問題ありません
まとめると…
実際の講習の流れ
私はコマツ教習所にてフルハーネス特別講習を受講しました
申し込みから講習終了までの流れを解説します
申し込み
- WEBにて必要項目を記入し申し込みをする
- 後日、受講票が届く
- 受講料を振り込み、受講日に教習所に行き講習
電話での申し込みもできますがWEBでの申し込みは24時間受け付けているのでこちらのほうが便利です
講習カリキュラム
学科のみの特別講習ではなく簡単な使用方法の説明がある実技も実施されます
学科:4.5h
・作業に関する知識
・フルハーネスに関する知識
・労働災害防止に関する知識
・関係法令
実技:1.5h
・墜落制止用器具の使用方法等
講習の終わりには簡単な理解度テストがありますがここで点数が悪く落ちるということはまずないようなテストなので安心してください
実質、朝の8時に集合し17時ごろの修了なので丸一日、講習です
お得に受講するには
受講を予定している方には是非読んでいただきたいのがこれです
科目の免除
私マスサダは受講して判明したのですがフルハーネス型墜落制止用器具特別教育はある条件を満たせば科目の免除が適応されます
- 作業床が設けれない2m以上の場所で、フルハーネスを用いた作業経験が6ヶ月以上ある
- 作業床が設けれない2m以上の場所で、胴ベルトを用いた作業経験が6ヶ月以上ある
- 足場組み立て特別講習受講者又は、ロープ高所作業特別講習受講者
事業者の証明が必要になりますが定められた基準なく、免除される科目によって最大4.5時間分の省略が可能です
WEBの特別教育
2022年6月現在ではWEBによる特別講習がオススメです
教習所とは違い比較的安価で、自分の都合のいい日時に受講でき、時間の節約もできるためです
しかし実技講習が省略されているため、事業所等で別途行う必要がある点が注意です
資格は必要なくても。。
資格は必要ではない作業場でも安全帯を使用し安全に作業することは何よりも優先されるべきです
胴ベルト着用の墜落時の身体への負担
従来の胴ベルトは墜落時に問題があると指摘されてきました
墜落時の衝撃が腰や腹部に集中することにあり、フルハーネス型に比べて墜落時の身体への負担が大きくなります
一方、フルハーネス型は墜落時における衝撃を肩から、胸、腰、大腿まで身体全体で分散するよう機能します。
法律上必要ない場所での作業だとしても万が一の自分の身を守るために高所での作業はフルハーネス型の使用をオススメします
労働安全衛生法の改正により、「安全帯」の名称を「墜落制止用器具」に改めた
より安全に作業するために
そもそもの危険を排除することが墜落災害の最大の予防です
危険な作業であれば作業床を設ける等の余裕のある作業が安全に作業につながります
作業床とは、足場の作業床、機械の点検台など作業のために設けられた床を指します。
墜落防止措置として、作業床の幅は40cm以上、床材間のすき間は3cm以下、そして床材と建地とのすき間は12cm未満と定められている。
おわりに
高所での作業は危険が多く、もし墜落した場合は重大な災害につながります
万が一の墜落に備え、準備できる事業者は胴ベルトからフルハーネス型安全帯への移行を強くおすすめします
決して安いものではありませんが命には換えられません
怪我なく1日を終えて帰宅したいですね
私が使っているのはこちら
最後まで読んで頂きありがとうございました
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