こんにちは、マスサダ(@massadkosetsu)です
重量物はほとんどの場合設置されている状態からジャッキアップをしてローラーを履かせるか、リフトなどですくうかをして移動します
既設の設備を移動するためにまずすることがジャッキアップなのです
どのような場面でジャッキを使用するのか、使用にあたっての注意点など解説します
ジャッキとはなに?
ジャッキとは、対象物の下に置かれてその物を支えたり、持ち上げるために使われる機械装置のことを言います
一般的にはクルマのタイヤ交換の際に使われる油圧ジャッキがあります
ジャッキの仕組み
ジャッキにはネジで回して上下するものやエアーを使ったジャッキ、油圧を使ったジャッキがあります。
わたしたち重量屋が使うジャッキは油圧を利用したものを多く使います
油圧ジャッキには『パスカルの原理』と『テコの原理』が使われます
この原理のおかげで小さなチカラで何トンもの重量を持ち上げることが出来ます
今野製作所さんのリンクがわかりわすかったので詳しく原理知りたい方はこちらを参考になるといいです
油圧ジャッキの種類
油圧ジャッキと言っても様々な種類があり、特に使う3種類のジャッキを紹介します
爪ジャッキ
だるまジャッキと呼ばれるジャッキにアタッチメントを付けたものを爪ジャッキといいます
爪ジャッキは少ない隙間にジャッキを差し込むことができ、下から重量物を持ち上げる事ができます
マスサダが扱う機械にはマウントと呼ばれる履きものが機械の下に設置されています
その隙間に爪ジャッキを入れて持ち上げローラーが入る高さまでジャッキアップします
爪部分だけじゃなく頭の部分でも持ち上げることができます
分離式シリンダジャッキ
このジャッキはシリンダとポンプが別になっていてシリンダを付け替えることによって高さや揚程を変えられるジャッキです
用途はローラーの方向転換に使用する場合が多いです
20トンを超える重量物になるとローラーハンドルでは方向転換がしにくくなるためです
また、長いシリンダを使えば高さが必要なときや長い距離を押したいときに重宝します
ウエッジ型ジャッキ
これはジャッキの先端にテーパー型になったアタッチメントがついたジャッキです
使い方は2種類あって
- 1つは爪ジャッキでは入らない隙間からでもジャッキアップができる
- バールでは動かせない重量物の横押しができる
特に重量物の位置出しの際、数ミリを要求される現場ではこのジャッキが活躍します
職人が使うオススメジャッキ
マスサダが使用するジャッキは
株式会社ダイキ製と今野製作所製、大阪ジャッキ製作所製を使っています
選び方の基準
爪ジャッキはここで選べ
ジャッキは総じて重く持ち運ぶのが大変です
できるだけ軽いものを選ぶと作業性があがります
また、ジャッキハンドルが自在ものは狭い場所での作業ができ便利です
爪ジャッキには長爪と呼ばれる爪の長さが通常よりも長いタイプのものを選ぶと作業性がアップします
分離型ジャッキはここで選べ
これも爪ジャッキ同様、軽さを重視し使用する重量や高さにあったシリンダをオススメします
値段は高くなりますがアルミ製のものは軽くて持ち運びやすいです
ポンプはシリンダにあった油量が確保できた電動のものを強くオススメします
手動で組むこともできますが重量が大きくなるにつれて手動では時間や労力がかかります
予算に余裕があれば100v電動ポンプ
もっと言えばバッテリータイプのポンプは電線を気にせずに使えるのでもっとオススメです
(makita製のバッテリーが使えるポンプ誰か作ってください)
爪ジャッキもカプラをつければ電動ポンプが利用できます
ウエッジ型ジャッキはここで選べ
これもさきほど同様持ち運ぶことを1番に考えて軽くて線等 (ホース、電線)の取り回しに苦労しないものがいいです
ジャッキを使うときの注意する点
ジャッキを使用するにはいくつか注意する点があります。
重量物を持ち上げる行為は危険も伴い、思わぬ事故につながります
これを読んで安全に作業してください
ジャッキをかける場所は平坦であるか?
斜めになった場所やでこぼこした路面でジャッキをかけないでください
重量物を持ち上げた瞬間、ジャッキが倒れたり、重量物が思わぬ方向に動いてしまう恐れがあります
→ジャッキをかける場所を養生して平らにするか、安定した場所でジャッキアップしましょう
ジャッキ上げられる側の強度は?
重量物をジャッキアップするということはジャッキには品物の重量がジャッキにかかります
そのためジャッキポイント(ジャッキをかける場所)に強度がないと品物を破損させてしまいます
→ジャッキポイントの強度を確認してジャッキアップする
ジャッキが変な動きをしてる
ジャッキが壊れていると事故の原因になります
またコックを最後まで締める、空気弁を開放する、オイル量をチェックするなどの基本を怠らないようにしようします
→日々のメンテナンスを怠らないようにし、すこしでも変な挙動があるジャッキは使わないようにし、専門家に修理に出しましょう
重量屋の安全なジャッキの使い方
これは基本中の基本なのかもしれませんがジャッキアップ時には声を掛けながら作業し、保険と言われるバンキをジャッキで上がった分詰めていきながらジャッキアップをします
あたりまえと言われるかもしれませんがこれをしているのとしていないとでは、万が一ジャッキが外れたときの機械や地面へのダメージが大きく変わりますので、もしこれをいままでしていなかったのであれば参考にして頂けるといいかもしれません
おわりに
ジャッキを使用した作業は危険を伴います
安全には十分に注意し作業してください
最後まで読んで頂きありがとうございました
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