重量物を動かす【プロが解説】 -

重量物を動かす【プロが解説】

知識

重たいものってそれは何キロからなのか?

労働基準法で、重量物の制限は以下のとおり定められています。

18歳以上の男性が機械を使わず取り扱える重さの制限は55㎏以下。

また、継続して重いを運ぶなどの作業をする場合、扱える重量物は、 作業をする労働者の体重の概ね40%以下と労働基準法で制限されています。

アート労務より引用

そうなると55kgより重たいものが法律では重量物になります

それより重たいものはみんなで持ち上げようってなりますが100kgになったら?1トンになったら?

そこで我々のような重量屋の出番です

マスサダは普段、数トンから大きいものは数百トンのものを動かすことが多いです

手で動かせないならどのように動かすのか解説します

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重量物を動かすにはどんな方法があるのか?

主にこの3つに分類されます

  1. 吊る
  2. すくう
  3. 転がす

順に解説していきます

吊る

主にクレーンを使いワイヤーやスリングを重量物に玉掛けし移動します。

時にはフォークリフトや構造物を使い吊ることもします。

そして重量物を吊るには重機の運転が必要でこれには資格が必要になります。

それと、ワイヤーやスリングを重量物に掛ける行為を玉掛けと言いますがこれと同様に資格が必要です。

吊られることを想定した品物には吊り環と呼ばれる吊るポイントがあり、ワイヤーと吊り環にシャックル等を繋げて玉掛けをします。

吊り環がない場合は品物の強度や重心を見極め、品物を胴巻にして吊ったり工夫をして吊ります。

これには熟練の技術があり素人がやると思わぬ事故に繋がる恐れがあります。

吊り環がないものはプロにお願いをするか、その他の方法(すくう又は転がす)で運ぶ方法を考えます。

他の方法のすくうや転がすに比べて事故のリスクが多くプロの技術が最も必要になる方法です

その反面空中を移動できる為、障害物を越えて設置することができます

この吊る方法だとクレーンの容量によってかなり大きなもの(数千トン)のものまで吊り上げて移動することができます

もうこのあたりになってくるとわたしもわけがわかりませんw

吊ることに詳しく説明した記事がありますのでこちらもご覧ください↓

すくう

フォークリフトやハンドリフトを使って品物を下からすくい、運搬する方法です。

吊って運ぶ運搬方法よりは遠くの距離まで運ぶことが出来ます。

日本ではフォークリフトの大きさが限られており25tぐらいまですくえます

海外だと72tのフォークリフトもあるようです

フォークリフトでは運ぶ経路により路面の影響を受けやすく、不安定な品物を運ぶ際は注意が必要です。

重心が高い品物や不安定な品物を運ぶ時、重量屋は爪と品物をレバーブロックで固定してより安全に運びます

近年はバッテリー式のローリフトと呼ばれる物があり、排気ガスがでないクリーンルーム等の使用に適したローリフトが主流になっています

現時点では使用に際しての特別な免許がない為簡単に扱うことができます

転がす

吊ることも出来ずすくうことも出来ない重量物を狭い場所へ運搬する際に品物にローラー(戦車やコロとも言います)を履かせ転がす運搬方法があります。

これはまず品物をジャッキアップや吊ってローラーを履かせる必要があります。

ローラーを履かせた後は動力を使って移動させます

ローラーは品物に対して4箇所か3箇所に履かせ、ローラーを車のタイヤのように切って狭い場所を転がしていきます。

数ミリの隙間があれば何十トンあっても転がして行くことができます。

「転がす」という方法は重量屋特有の移動方法と言えます。

おわりに

3つの動かす方法を紹介しました。

この方法で重量物は動かせますがこれを一般の方がやるにはとても危険です

ブログでは書ききれない細かな注意点がありますので、もし重量物を動かさなければならなときはプロに任せることを強くオススメします

わたし、マスサダにご相談ください。

最後まで読んで頂きありがとうございました

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