重量屋という言葉を聞いたことがありますか?
運送屋のようだけど機械屋のようなしごとなのかな?
結論は単純に重たいものを運ぶ人たち!
じゃあどんな重たいもの運んでいるのか?
1日の作業はどんなものなのか?
重量屋歴18年の現役重量屋の私マスサダが解説致します
重量屋とはなんだ?
一言で説明すると、
重たい重量物を運ぶのが重量屋
もう少し掘り下げると
この世には人では持って運べない物がある。
どんなもの?
ズバリ機械や構造物です
これらが存在するかぎり必要であるニッチな業種
それが重量屋なのです
その重たい物を動かす必要があるのはどんなとき?
今あなたは携帯電話でこのブログを見ていますか?
もしくはパソコンでしょうか?
これらを作っているのは機械が作っているのは想像できますでしょうか?
みなさんが使っている物の多くは機械で大量に生産しています
その機械は、重いんです
そしてその機械を工場でレイアウトを変更したり、廃却をしたり、新しい機械を購入して工場に搬入したい。。。
そんなときに重量屋の出番です
人の手で運べるまで機械を小さく分解すれば大きな機械や設備をどこかに移動できる
ただ、そんなことをしていたら日が暮れる
決まったくくりはないものの、手で持てないものを道具や知恵を使って動かすことができるのが重量屋
曳家や重量鳶も大きく分類すれば重量屋になるのかも
その中で私は機械や設備を工場へ行き移動させたり運搬したりしています。
毎日重機を使い、頭も使い(高校教育の物理のようなもの)機械を動かしています
重たい機械ってどんな機械か
そんな重い機械あるの?
マスサダが動かしてるのはこんな機械
- プレス
- 成形機
- 工作機械
重さは数100キロのものから何100トンになります
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どうやって動かすの?
重機や特殊な道具を使って動かします
ある1日の作業内容は、、、
- 工場内の古い機械15tを出す為、ジャッキアップ
- 古い機械にローラーを履かせフォークリフトで引っ張り搬出
- 外まで出したらクレーンでトラックに乗せる
- 新しい機械20tをクレーンで吊り、ローラーを履かせる
- 電動のローラーで空いた位置へ据え付け
- 機械のレベル(水平)を出して完了
今回の汎用機械の重量物はトラックやトレーラーに乗せて運搬するためおおよそ25トンまでは機械の下にローラーを履かせ、フォークリフトやウインチで移動させます。
トラックに積む場合はクレーンやフォークリフトで積み込みます
小さなものであればハンドリフトやキャスターのついた台車を使い搬入したり、大きなものになると外で組み付けてから搬入したりします
重量屋の歴史
元々はトラックやコンテナからの荷揚げから発展した仕事だと聞いています
マタを組んで荷物を降ろしたり、コロを使い重量物を動かしていたらしい
今では車や重機が発達し、クレーンや重量物を運ぶローラーなどが現場で使われています
重量屋の将来
これからの重量屋の仕事
これを書いている2022年現在の建築業界の流れとして、トラックの運転手や事務仕事などはだんだんロボットやシステムに仕事を奪われていくと考えられています
ある程度の反復作業はコンピューターのほうが正確で早く作業ができるためです
しかしながら現時点の建築業界や我々の重量業界は人手が足りない状態が続いています
これは複雑な現場はまだまだシステム化することは難しく、ロボットだけで現場の仕事をこなせないからに他なりません
特に重量屋に限った話になれば、重量物の移動等の現場はほぼ同じ現場はなく、職人の経験や知恵を使うことがほとんどだからです
一部機械化が進んだとしても完全な自動化は難しく、どこかで人間が必要になる職種であると思います
(トラックの自動運転や事務仕事の効率化など機械化が進むのはとてもいいことです)
それを踏まえるとこの先の将来、簡単にできる仕事がなくなっていく中で重量屋はまだ生き残れる職種ではないかと考えます
重量屋は稼げるの?
結論から言うと稼げます
他の現場仕事から比べると工事単価が高く、作業内容も危険を伴う為給料が多いです
ただ、最初から高い給料が貰えるのかと言うとそうではなく、職人の仕事である為、他の現場仕事と同様に仕事やスキルを覚えることで高い給料を貰えることができます
早い段階からすこしでも多く給料を貰いたいという方は資格を取ることで他の作業員よりも優遇してもらうことが重要です
おわりに
重量屋はその名の如く
重機などを駆使して重たいものを運ぶ職人である
そしてわりと稼げる!
手に職を付け、これからの社会に対応できる技術を身に着けたいものです
最後まで読んで頂きありがとうございました
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