こんにちは、マスサダ(@massadkosetsu)です
レバーブロックを使い倒して18年。
今回はレバーブロックを使った重量物の吊り方について解説します。
レバーブロックで吊る?
レバーブロックはチェーンの長さを自在に調節でき、なおかつ大きな力をレバーの締め上げだけで作れる為、荷物の固定によく使われることがあります。
その便利な機能を玉掛け時に使用することにより重心が偏った物でも真っ直ぐ吊り上げることができます。
どうやって真っ直ぐ吊るの?
重量物には色々な形の物があり、それらを吊って移動させるには重心を見極めて吊らなくてはいけません。
重心を見極めるのには数多くの経験が必要になります。
そんな一見重心の見極め辛いものでもレバーブロックを使用することによってワイヤーの位置を変えたりせずにバランスをとることが可能になります。
具体的な吊り方
2点吊りの場合
- 吊りたい物のおよその重心を想定します
- フックを重心の上に持ってきます
- 吊る物に玉掛けをする際、片方をワイヤーロープにし、もう片方をレバーブロック(チェーンブロックも可)にしフックにかけます
- レバーブロックをワイヤーロープと同じぐらいの張り具合にしフックを巻き上げます
- 少し浮いたら吊ったものの傾きがどちらが上がっているのか、下がっているのかを確認します
- レバーブロックの方が下がっているのであればレバーブロックを巻き上げ(UP)にして荷物が水平になるまで巻き上げます
- 逆にレバーブロックの方が上がっていたらツマミを巻き下げ(DOWN)にして水平になるまで巻き下げます
- 巻き下げる場合は品物が水平になったら万が一緩むことがないようにツマミを巻き上げの方向に戻します
- 品物の安定を確認して移動させます
4点吊りの場合
- 1本をワイヤーロープにして残り3点をレバーブロックにします(全てレバーブロックにしても問題ないです)
- あとは2点吊りと一緒で重心を把握し残り3つのレバーブロックを調整し水平に保ちます
レバーブロックで物を吊っても大丈夫なの?
結論から言いますと大丈夫です。
メーカーの取扱説明書にの荷を吊る使用方法が記載されています。
しかしながら重量物を吊る行為は危険を伴いますので以下のことに注意してください。
- 荷を吊った状態でのニュートラル操作はしてはいけません。
- 定格荷重以上の物に使用しない。
- チェーンの亀裂など、点検をしていないものを使わない。
これらの条件を守って安全に作業してください。
レバーブロックが緩まない!?
レバーブロックを使用しているとクラッチが入ったままでチェーンがフリーにできず、緩める事ができない場合に出くわします
どんな状態の時になるのか?
これはレバーブロックにテンション(荷重)が掛かった状態でレバーを操作しずになんらかの原因で緩んだ時に起こります
例えば品物をレバーブロックを使って吊っていて、地面に品物が着いた時レバーブロックが緩みます
この時にテンションが掛かった状態で巻き下げ(DOWN)にしてあげないといけません
解除するには?
解除するには少しコツがあります
- 頭のフックをなにか丈夫なところに掛けます
- レバーブロックのつまみを巻き下げ(DOWN)にします
- レバーハンドルを勢いよく緩めます
決して故障ではないので知っておきたい対処法です
まとめ
レバーブロックはうまく使えば偏荷重の吊りにくい物でも安全に吊ることができます。
この原理を少し応用するとけんか吊りと呼ばれる重心を移動させながら品物を運んでいくこともできます。
ケンカ吊りに関してはこちらの記事もどうぞ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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