重量屋の道具【プロのチルローラー、戦車の使い方】 -

重量屋の道具【プロのチルローラー、戦車の使い方】

道具

こんにちは、マスサダ(@massadkosetsu)です

重量屋に必要不可欠になってきている道具

チルローラー

戦車とも言う

形が戦車に似ているからなのか

重量物の移動はローラー

なぜローラーなのか?解説します

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昔はコロを使っていた

昔も当然重量物は存在していてそこで重量物を移動するには コロ というものを使っていた

これは木製のものや鉄製のもので無垢材の強度のある棒状の道具

これを使い重量物の下にコロを何個も履かせ方向を変えるときは大ハンマーで叩いて進路を変える

コロも何本か用意しなければなりません

このやり方でも重量物は移動できます

しかしこれでは手間と時間がかかります

これを解消する道具が重量物専用のローラーで、いまや重量業界になくてはならないものになりました

最小限のスペースから素早く機械を出せる

重量を移動する時、ホイストで吊ったり、フォークリフトですくえる状況は少ない

機械が吊れる重量のホイストがない

大きなフォークリフトがそのまま入れるスペースがない

ほとんどの工場は機械を出し入れするスペースを設けているところはない

機械を移動するということは一時的であるためです

そんな最低限のスペースしかなく機械を出さなけばならない

ローラーを使えば数センチ単位の移動ができる為、限られたスペースでの移動が可能になりました

メーカーの名称はチルローラー、スピードローラー

カツヤマキカイ製のチルローラー


ダイキ製のスピードローラー


テム製のテムローラー


カツヤマキカイのチルローラーを例にしてどんなものがあり、どんな特徴があるのか解説します

  • 一般的なのは四輪タイプのW型
  • 傾斜のある路面でもスムーズに移動できるWB型
  • 低床型のWS型
  • 方向転換が容易にできるS型

W型

オーソドックスタイプ

なんでも無難にこなせる

価格が割と安い

長い距離を移動する場合は不向き

凸凹道や旋回も苦手


WB型

凸凹道が得意で長い距離を走行するのに向いている

W型に比べ本体が重い

ピンを挿して固定せずに使用する場合は抜け留め措置を行わなければならない


WS型

本体が限界まで低く作られている為、最小限のジャッキアップで機械に履かせることができる

ウレタンローラーが小型の為、設置圧が他の物に比べ高い


S型

旋回が多く狭い場所で優位に使える

ウレタンが4つよりも2つのほうが方向転換しやすい

4つに比べ設置圧が高いのも注意

マスサダはWS型を主に使用

現場での汎用性が高くマスサダの得意とする迅速な重量物の移動にはボギータイプで強度のあるカツヤマキカイ製のチルローラーWSを使用しています

低い場所には超低床ローラー

ローラーは100mmの高さがあり、その100mmの高さが間口が通れないという場合が結構あります

マスサダはテム製の超低床ローラーを使用します

これは分かる人にはわかる、マニアックなローラーです

無理して使うと変形しますのでご注意

35mmの物もあります


値段は高いですがこれでないと通れない現場もあり重宝しています

2.4tまであります

ローラー履いたらその次はどうするの?

動力をうまく使いわけ移動します

すこしの距離ならレバーブロックやチルホール

長い距離を移動ならフォークリフトなどの動力にワイヤーを掛け引っ張るか、ウインチで引っ張る

軽い物であれば手で動かすこともできる

クリーンルームで活躍する電動のローラーもあります

ホイストで片側を吊りながら移動など特殊な移動の仕方もあります

転がり抵抗の考え方

重量物を動かす時にこの考えが頭の隅にあった方がいいです

重量物を手で動かす?

これも転がり抵抗が関係しています

どれだけ重たい物でも地面を転がる場合、そこにかかる抵抗を減らすことで何10tあるものでも手で押して移動ことが理論上可能です

詳しい理論はWikipediaでみてもらうとして、このローラーを履かせて移動するということは重量を転

がり抵抗の低いものに置き換えてすこしの力で物が動くという原理をことなのです

そのかわり物の重量が重ければその分地面にかかる力が強くなる為、強度のあるローラーや地面に鉄板を敷くなどしないといけません

ローラーのウレタンを硬質の物に換えればより少ない力で物を動かすことができます

転がりすぎちゃうことも多々あります

その時はストッパーになるような矢板などを用意します

マスサダは80t近くのものを1.5tのレバーブロックで1人で動かしたことがあります

これも転がり抵抗を減らしただけです

おわりに

ローラーはいまでは重量物を移動させる上でなくてはならないものになりました

値段は高いですが手軽に購入できるものもあり工場によっては自社で機械を移動するところもあるようです

しかしながら重量物の移動には危険が伴いますので十分注意が必要です

最後まで読んでいただきありがとうございます

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